空き瓶

思ったことや自作小説について

作者の 「ゴシカ」 への言及について & 第 2 章 第 3 部分のメモ写真

「小説の書き手は, 小説に関する事柄 (あれは実はこういう意図であったとか) を無闇に開陳すべきではない. 伝えたいことは小説内で書きつくすべきだ」

―― 小説家に求められるスタンスとして, こういうものがあるらしい. [もっと] もな意見だと思う. 小説は小説として, 書いた当人にも口出ししてほしくない. あとから作品外でグダグダ付けくわえられたら, その分小説が不純になってしまう気がする. ノイズで楽しめなくなる.

それを分かった上で, この 「ゴシカ」 に関しては ……. 自分なりの意図があって, 積極的に裏話を開陳していくつもりだ.

雑感ですこし触れたが, ゴシカは自分個人のために書いている節が半分ぐらいある. たとえ, 誰か (文章自動生成マシーンでも自分のドッペルゲンガーでも良い) が一字一句おなじ小説を書いたところで *1, 飽くまでそれは他人の創作物であって, 僕には余り意味が無い. 小説に至るまでの道のり, 没になった設定やフレーズ, 自分なりの記述の解釈, 細かな表記ルール, etc. こうした諸々の, ふつうなら (書き手の美徳として) 胸にしまっておくような周辺物も含め *2, ゴシカはひとつの有機的連帯として, 書いたこの自分に意味を成している. だから極端な話, 小説 1 に対し作者 (= 僕) の私的な言及が 100 あっても構わない, ぐらいの気もちだ.

自作に言及することへのスタンスを早いうちに言明しておきたかった. 要は, ゴシカ関連のことは好きに発信していくつもり.


アイディア・メモのスキャン写真. 次話: 第 2 章 第 3 部分のプロットの整理, 及び次々話に関するメモも一部あり. 中央ひだりは, セリフが混じった段落の表記についての覚え書き.

このメモは, 元からブログで公開するものとして書いた *3 < 見られたくないことは書かなかった, という意味も含め (それでも一部無関係なメモをしてしまっており, そこは塗りつぶした). 今後メモの類を載せるさいも, それらは公開を前提にして書いている.


「第 2 章 第 2 部分の覚え書き」 を非公開にした. 内容の乱雑さが嫌になって …….

*1:ゴシカは決して唯一的 [ユニーク] な小説ではない. 客観的にいって, 探せば幾らでも上位互換は見つかるだろう

*2:他人からすれば, 諦めの悪い作品外での蛇足にしか映らないにせよ

*3:個人的な話だが. 私的である筈の日記や手帳の中身を進んで披露 [ひろう] しているひとに ……, 正確には, 公開しながら "自分のための, どこまでも私的なもの" を気どっているひとに, 抵抗を感じてしまう. それで, こう明記した