空き瓶

思ったことや自作小説について

2015-01-01から1年間の記事一覧

Backspace

一匹狼になりてぇなぁ。でも,どうしたって迷える子羊から脱せる気がしない。いや,「子羊」 もかわいらしくてダメだ。うまい表現が見あたらない。色々な言葉が聞こえてきて惨めな気もちになる。夜が好きだ。根っからのロング・スリーパーなので,夜更 [ふ] か…

水滴のまえに強い高熱光源を置くと,水滴はまたたく間に蒸散する

光輝く強く正しいものを目の当たりにしたとき,ひとは多かれ少なかれ,"恥" に似た感情を抱くのではないか。少なくとも自分はそうだ。話し手が聴衆へなにか質問を投げかける ―― あまりにも簡単な問いかけ。僕でさえ答えが分かる。 でも,挙手して答えるのは…

カムパネルラがいないのは,僕がジョバンニではないからだ

周りのひとが全員エイリアンに思える。嬉しいことが1あっても,嫌なこと10で消しとばされてしまう。友人や知人の類はいないし,親にも祖父母にも蔑視されている。この現実世界で,僕が死んで喜ぶひとはいても,悲しんでくれるひとはいない。 短くはない時間…

空き地の孤独の夢

大学1年生の10月のこと。僕は友人無しの人嫌い,いわゆる 「ぼっち」 だったので *1,講義の無い空きコマはひとりで時間を潰していた。うちの大学は偏差値40代の無名大学で *2,キャンパスも高校と変わらないような小ぢんまりしたものだ。屋内で時間を潰せる場…