空き瓶

思ったことや自作小説について

灰色の厚みの印象

親にとっては掛けがえの無い唯一の子だから. 祖父母にとっては掛けがえの無い唯一の孫だから. …… って信じていた時期, 今にして思えば笑えるなぁ. すこし考えれば分かることなのに. でも, 友人のいない僕はどうしても家族的な繋がりに甘えてしまっていたし, 自分の立ち位置を幼少時から客観視できるほど利口でもなかった.

生身の人間はディスプレイとか紙面を通してで十分. 会いたくないよ.

笑うといえば, 自分の幅のショボさを考えるたび, 変に愉快な気もちになってしまう. すこしまえまでキャベツとレタスも見わけられなかった. 特に凄惨な経験をしたわけでもなく, 心から 「このために生きてきた」 と思えるような体験も無い. 風が吹いたらあっ気無く吹きちらされて終わるだろう, 軽すぎる人生だ. 別に後悔は無いけれど. (単なる強がりかも知れない)