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空き瓶

思ったことや自作小説について

「ゴシカ」 第 2 章 第 5 部分についての走り書き + 憶え書き

ゴシカ」 第 2 章 第 5 部分を投稿したのだが, 憶え書きをすっかり忘れていた (必ず憶え書きを投稿すると決めているわけでもないけれど ……).

「存在」 や 「非在」 といった語が出てきて, やけに思想ぶった内容になってしまったが, まえの記事を読んでいただければ, その気は無いことを理解してもらえるのではなかろうか. つまり, なにか思想的なものを書きたいわけではなくて (土台, 思想は頭が良いひとのものと相場が決まっている), 生活的な原感情に自分なりに迫りたい, そういうスタンスで書いている.

ほかにも色々書きたいことはあるが, 改めてこれだけは強調しておきたかった.

追記 (2016 年 5 月 3 日)

追記という形で, 憶え書きを書いておこう.

今回の第 2 章 第 5 部分をひとことでいえば, 「国営鉄道に立ちむかった複数高速連絡 & Aeras に迫ろう」 という話. そこから B./C. 延いては都市部と山間部とが [] かれる. 今話で, ようやくギーゼラが主人公らしい動きを見せはじめたと思っている. また, この 「ゴシカ」 という作品が目ざしているところもようやく明るみに出てきた とも思っている. つまり, かなり抜けの悪い蛇行するような議論が大部分を占めているが, こういう謎な議論は今後も増えていくだろうし, それが当作の要となっていくだろう.

あとはいつも通り, 気づいたところを列記していきたい:

  • まえの憶え書きで,“複数広場は, そのうちの後者 = 単複に由来を持っている”と書いたが, 今話でも, ギーゼラの 「単複が展開された絶壁を [] てさえ」 というセリフに, 「単複」 の語が出てきている. ただ, これは B./C. の文脈に属するもので, 広場全体が意図した準位とは異なっている. ギーゼラもそこまでは達せられていない.
  • 2 連ダッシュ (――) 間でさらに 2 連ダッシュを使いたいとき, 要はダッシュを入れ子にしたいときは, 代わりに 4 連ハイフン (----) を使うことにした (cf.“国鉄に突きあたって自罰的に落ちていった ―― つまり, 自分に対し存在 (ないし非在) を許せなかった ---- 従って, 存在とも呼んでやれない ---- なにかがありうる ―― 可能性を”).
  • あと, 数字などが無限に続くのを表すために 「···」 を使ってみた (cf.“V. L. を貫く基軸たる第 1 - 2 - 3 - ··· 版を射はなった理論者として”). 単なる 3 点リーダーではなく, Unicode 文字の MIDDLE DOT (U+00B7) とやらを 3 つ連用したものだ. 3 点リーダーは 2 連させて沈黙表現などに宛てているので, べつの文字を使いたかった.
  • 「射る」 という動詞は, 「矢を射る」 とも 「的を射る」 とも, 目的語に撃ちだした道具を取ることもあれば, 撃ちぬく対象を取ることもあるせいで, 悩まされた. 例えば, 射出した意で受けとってもらいたい 「軸を射る」 という語も, 「軸を撃ちぬいた」 と解釈されかねない. そこで, (上項でも引用したが)“V. L. を貫く基軸たる第 1 - 2 - 3 - ··· 版を射はなった理論者として”と, 「射はなつ」 という語を使っている. 電子辞書では新和英大辞典 第 5 版しか引っかからないが, 調べたら割と用例はあるようだ.
  • また, おなじ文中の 「理論者」 について. 理論“家”と書くのがふつうだろうが, あえてこう書いた. まだ伏線さえ張っていないが, 本作中ではある特殊な時期があった設定になっている. その時期中に限って, 必要に迫られたために, ある種の語法が特別に許された. それで, 「理論家」 というのはその“特殊な時期”寄りの言葉だからだ. 作中でも触れることになろうが, 限定的に許された言葉の代表例が 「自己」 だ. 第 3 部分でのノガミナの公的表記において 「自己」 の語が現れているように (cf.“哀感も捨てなにより自己に向かって硬度を [] りあげ”), ノガミナはその時期に属する用語だ.
  • 「v」 はヴでなくバ行で表記することにした (e. g. バイオリン. ただし, 固有名詞はヴで行くつもり). さすがに Vector を 「ヴェクトル」 とは書きたくないと思ったので …….