空き瓶

思ったことや自作小説について

無視した爆弾は裏を見る

どちらかといえば, 僕は, まちがい無く虐げられるほう, 都合良く搾取されるほうなので, 似たような人間的弱者に共感してしまう. だが, 日陰でぱっとしない被虐的生活を送っている, 要は自分に似たひとびとのコミュニティーを覗くと, 少なからず失望を覚える. そうしたコミュニティーにおいても, 秀でた知識なり思考力なりで威光を放つひと, 他人を舌鋒鋭く批判できるひと, etc. が, 大抵持ちあげられているからだ.

無能者よりも有能で強そうなひとが重宝される. 当たりまえのことだ. でも ……, と思ってしまう. なぜ, 現実からの逃避さきでさえ, その現実とおなじような構図を見なければならないのか. なぜ, 現実で虐げられている孤独者であっても, ひとたび Web でなにか能力を認められると, 往々にして それを無意識的に笠に着だし, 挙げ句, 格下をぞんざいに扱いはじめるのか.

弱者ぶりながら権柄尽くな奴, それに媚びて与する奴も嫌いだ.